2014.10.11(Sat)
先日、ネットでビジネスが成り立っているショップは
「わずか全体の5%」いう話をちらっと書きました。
じゃー、バレエはどうだろう?
と、考えてみる・・・・・
恐らくこの数字よりもっと厳しい世界でしょう。
バレリーナとしてプロとしてやっていける人の数は
幼稚園から始めたバレエ人口から数えたら、
5%もいないです。
日本はコンクールの数も良い意味でも悪い意味でも
異常なほど多くなってしまい、
本物に対する要求度が年々高く高くなってきています。
観客の我々は「みんな素晴らしいなーーっ」と呑気にその状況を眺めていられますが、
その道を歩んでいる若いバレリーナにとっては、
大変厳しい状況が毎年毎年大きくなっていっているのは間違いないです。
そのせいで大切なものを見失いで欲しいと、
願うばかりです。
本来、踊る事とは、シャーマン的な踊りは外して、
「楽しいから身体が動いてしまう」
これが本能!
踊りのもっとも根源だと思います。
その延長に洗練されたものがバレエであること。
表現する事の楽しさを、
自分の心の奥底からあふれ出るものを
若いバレリーナさん達には見失わないで欲しいと願っています。
一方のネットの世界のこの「5%」も2009年に業界で言われていた数字なので、
5年もたった現在ではもっと厳しい数字になっているのかもしれないです。
その上、ネットの世界の残酷なところは、
この5%のショップは売れても、
残りの95%は全くと言っていいほどに売れない!
という両極端な現象に分かれます。
中間の「そこそこに売れる」というゾーンが無いのだそうです。
これはきついです。
そして変化の波が異常に早い事。
売れても一発屋で消えていく人も多く、
長年商売として成り立つだけでも至難の業です。
あまりにも参入する人の数が多いと、
変化の波も早く、飽和してしまう。
冠屋の想像では、近い将来、今のスタイルのネットの世界は崩壊し、
次の進化した何かに移行していくと思います。
(皆さんも思っていらっしゃると思いますが)
カセットテープが無くなって、CD・MD⇒ダウンロード
っと変わってきたように。
でも、バレリーナの高貴な美しさは、昔から変わらないものだと思います。
技術は進化しても、
バレリーナの魂の部分は「不変」なものだと思います。
こんなにも世の中めまぐるしく変わって行く中で、
バレリーナの気高い美しさは、
不変であり、
本物であり、
価値が全然違うんだという事を!
その事を先生方や先輩バレリーナさん達は
若いダンサーさん達に伝えて行ってほしいと願っています。

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