洋舞冠屋のバレエティアラの作り方 2015年02月28日
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パリ・オペラ座のイヴェット・ショビレ先生の想い出

ショヴィレ先生1


今にして人生を振り返ると、
「あの先生との出会いが自分の人生の土台を作っていたんだ」
と分かる事があります。

私にも素晴らしい先生との出会いがありました。
自分の人生の成功のお陰はその先生との出会いからも来ていると思います。
それがパリ・オペラ座バレエ団のイヴェット・ショビレ先生のすごいレッスンでした。

パリ・オペラ座バレエ団のエトワールであり、
現役後はパリ・オペラ座でエトワールを指導してきたフランスの至宝と呼ばれる方です。

日本にも発売されているDVDがあります。
シルヴィ・ギエム マリ・クロード・ピエトラガラ イザベル・ゲラン
そうそうたるエトワールを教えている様子を収めたDVDで、丁度このビデオの撮影をしているであろう頃に
先生のレッスンを受けられるチャンスに恵まれました。
それは京都のバレエ学校の1年生の入学して間もない6月だったと記憶しています。


何でも気難しいところのある先生だから失礼のないように!
と、担任の先生から予告されていました。
翌日には、
「先生は新しい生徒を見るのはもうしんどいのでみんなのレッスンを見学するだけになる」っと言われ
その緊張のレッスンがいよいよ始まりました。
私は事もあろうにショビレ先生の椅子の目の前のバーの位置で
ド緊張状態でカチンコチンになっていました。

ところが、バトマン・フォンデュが始まると、
ショビレ先生がむくっと立ち上がり
「私が初めからレッスンをしましょう~!」と言い出し、
結局、プリエから2時間を超えるとてもとてもすごいレッスンになったのです。

何よりも驚いたのは、ショビレ先生の生徒一人一人に熱心に教えようとする熱意。
全身全霊でレッスンする先生の姿に圧倒されました。

フランスにお帰りになれば、仕事場はパリ・オペラ座です。
それも生徒はエトワール!
それがお尻はでかいは、足は短いは、バレエは下手くそな私達に
何故ここまで熱心に教えてくれるんだろう?
しゃべり出すと止まらない先生で、パの意味持つ1つこんな意味があると教えてくれました。
ご自分の持っているバレリーナとしての経験を
余すことなく皆に伝えよう伝えようとする熱意が、
緊張で固まっている私にもわかりました。

「新しい生徒を教えるのはしんどいから・・・」っという意味がやっと分かりました。
手を抜かないんですね。
どんな才能のない生徒であろうと、ちょっとでも成長できるよう助言を丁寧にしてくれる。
そのショビレ先生のお人柄とその姿勢に
「なんてすごい人なんだ!」
っと感激であり驚愕してしまいました。

レッスンも生徒たちが出来ないアンシェヌマンだと分かると、
パッと違うアンシェヌマンに課題に変えてくれました。
そうやって皆が成長できるように気配って下さっているのが分かりました。

世界のトップの一流と呼ばれる方の仕事に対する姿勢の片鱗を見た貴重な体験でした。
その後も先生直伝のレッスンが続き、学んだ事がいっぱいあります。
幸せな時間でした。
そしてそれが今の私を支えていると思います。

その後、沢山の世界トップの先生やダンサーの方のレッスンを受けれる機会に恵まれました。
それぞれに素晴らしい貴重な体験でした。
しかしショビレ先生のあの真摯な姿勢。
熱心なレッスン。
最高のものを生み出そうとするすごい底力。
こういうのはその後の私の人生にも大きな影響を与えてもらえていました。

バレエを愛しているからこそなのか、
人を愛しているからこそなのか
私もこんな人になりたいと、なろう!
っと当時19歳になった私は思ったのでした。

ティアラの資格コースも、そのショビレ先生から学んだことを皆さんに伝えたいと思っています。
「手を抜かない!」(笑)

嬉しい事に誕生日が先生と同じなのが後になって分かりました。




プロフィール

洋舞冠屋

Author:洋舞冠屋
ウエストビラージュ代表&ティアラ作家
新書館「クララ」ティアラレシピ掲載
元バレエの先生

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